マッチングサービスを始める際の流れ・用意するもの

『マッチングサービスを作る』となったとき、まず何から始めますか?
『開発先を探し、費用を払って任せる』というのは正しい回答ではあるものの、『ただ任せてうまくいく』ほど、新規事業の世界は甘くありません

今回は『マッチングサービスの開発を依頼する際の流れ』と、『依頼元は何を用意すればいいのか』といった点を解説します!

目次

1.マッチングさせる商材を定義する

まずは『何と何をマッチングさせたいのか』について定義してください。
意外とこの部分がざっくりとしてしまっている案もあります。

例えば『社長同士のマッチング』といった案ではざっくりしすぎます。
その社長は何を求めており、サービスを使うことでどういった課題を解決できるのか、といった点まで定義する必要があります。
つまりは『誰と誰がマッチングするのか。現在そこにはどんなハードルがあり、それをどう解決するのか』をしっかり決めてください。

なおこの段階で、『法律に抵触しないか』『特別な許可が必要ではないか』といった点も弁護士に確認しましょう。
例えば異性交際を取り持つサービスの場合、どれだけ小規模でも『インターネット異性紹介事業』の届け出が必要です。

2.マッチングまでの業務フローを作成

マッチングさせる商材の定義が決まったら、次は業務フローの作成です。

これも単純すぎるフローでは意味がありません。
例えば極端な悪い例を出すと、こんな感じです。

もっと『ユーザーに行わせること』『必要な処理』等がわかるフローを出す必要があります
例えば下記のようなフローです。

このフローを作ることによって、『どのような画面・処理が必要か』という共通の土台が出来るため、開発会社との意思疎通が円滑に進むようになります。
更に『何を準備しなければならないか』『他社と差をつけるにはどういった工夫を凝らすことが出来るか』といった気づきも出てくるので、ぜひこのフロー作成は行ってください。

3.開発会社を探す、相見積もり

ここまで進めれば、次は委託する『開発会社』を探します。

『マッチングサービスの開発経験があるシステム会社』へ問い合わせる

どこのシステム会社に相談すればいいのか、悩むところだと思いますが、なるだけ『マッチングサービスの開発経験がある会社』に依頼することをおすすめします。(弊社もその一つです。ぜひご相談ください
『要件を満たすサービスを開発する』だけであれば、どの開発会社を選んでも可能かもしれませんが、実際には『使いやすいUIの配置』『適切なアルゴリズム設計』『ディレクション力』等に経験の差が出ます。
ぜひ、マッチングサービスの開発経験を持つ会社、それも複数に問い合わせを行い、相見積もりを取るようにしてください。

開発会社との打ち合わせで聞かれること

開発会社との打ち合わせでは、以下のような内容が主に聞かれます。
あらかじめ準備しておきましょう。

  • マッチングさせる商材
  • ターゲット層
  • ターゲットのペルソナ
  • 開発予算の規模
  • 運用予算
  • 形態(アプリorウェブ)
  • 想定するユーザー・アクセス数
  • デザイン込か、もしくはデザイン持ち込み・デザイナーを外部委託するか
  • どのようなデザインを想定しているか
  • 必須機能・できればつけたい機能
  • 収益モデル
  • リリース希望時期

これらの質問に対して、もちろん協議の上決めることは問題ありません。
しかしそれについても、事前に検討を重ねた上で協議するかどうかで、サービスの完成度は変わってくることでしょう。

特にデザイン部分については、先に打ち合わせで決めたことを後から変更すると、とても制作会社に負荷がかかります。
打ち合わせ前に検討されることをおすすめします。

4.開発会社を決定して開発着手

開発会社を決め、契約を取り交わした後は、いよいよ開発に入ります。

この際、『事前に決めることは決めたのだから、あとは任せておけばいい』と思うかもしれませんが、それは誤りです。
ぜひ下記のことを行ってください。

週に1回は定例ミーティングを行う

週に1回、それが難しくても2週間に1回は定例ミーティングを行いましょう。

これにはいろいろなメリットがあります。
まず『認識のすれ違い』を防げます。いくら認識をすり合わせても、実際のイメージですれ違うことは五万とあるのです。それらのすれ違いについて、なるだけ早めに気づくことで、作業効率は大きく向上します。
特に画面イメージは最初に見せてもらいましょう。多くのすれ違いをここで潰す事ができます。

また『開発会社の中で、あなたの案件の優先度が上がります』
開発会社は、大抵プロジェクトを何個も抱えています。すると大抵の場合、締切に近い順や金額が大きい順に開発が進んでしまい、他の案件が後回しになることがあるのです。
そういった事態を避けるためにも、定期的に打ち合わせをすることで、あなたの案件に対する優先度を高く保つことが出来ます。

開発会社のプロジェクトマネージャーも、もちろん全力で取り組んでいますが、あくまで『開発会社』の都合に合わせて動きます。
あなたのプロジェクトに全力を注げるのはあなただけです。スケジュール・進捗の把握はあなた自身が行いましょう。

必要な情報は早く渡す

開発会社に求められた情報は、なるだけ早めに渡してください。
特に、下記のような点は開発会社側で決定することが出来ないため、通知が遅れるとそれだけプロジェクト全体も遅れることとなります。

・サービスドメイン名
・決済代行会社の情報(決済システムへの接続情報)
・メールアドレス
・(新会社を作るなら)登記情報、口座情報

システムの中には、実際に運用する会社の情報が必須のものも少なくありません(決済会社やメール送信サービス等)。
そういった情報は、準備でき次第いち早く開発会社へ渡しましょう。

必要な資格・届け出は早く取得する

マッチングサービスの中には、『資格』や『届け出』を必要とするものが存在します。(インターネット異性紹介事業や有料職業紹介事業許可等)
それらはなるだけ早めに取得へ動いてください。

手続きが間に合わないと、リリースができなかったり、最悪営業停止になることもあります。

5.運用体制の構築・保守契約

リリースが近づいてきたら、『運用体制』を構築しましょう。
”全てシステムが自動で行うので、運用はいらない”と思うかもしれませんが、それは誤りです。
人と人がマッチングする以上、トラブルや予期せぬことは起こりますし、それに対応できるのも人間だけです。

そして予期せぬことが起こるのはシステム側も同じです。
GoogleやAppleといったトップクラスの会社が作ったアプリでも、不具合は起こるのです。
どれだけ正確な設計・テストを行っていても、実際にユーザーが使えばいろいろな不具合や、予期せぬ動作に見舞われます。
特にリリース直後はそういった事象が必ず起きるため、対処できるエンジニアを確保しておくことが大切です。

基本的には、開発元とそのまま保守契約を結ぶことが好ましいですが、そうでなくともエンジニアと契約してすぐ動けるようにしておきましょう。

6.リリース後の対応 – サービスの改善

リリース後、一段落ついたらやることは終わりでしょうか?
いいえ、まだまだやることはあります。『サービスの改善』です。

実際リリースした後、ユーザーの反応を見てわかる部分が出てきます。
思ったより利用者が多く強化したほうがいい機能があれば、その一方で予想以上に誰も使わなかった機能等もあるでしょう。
UIももっとわかりやすく出来るかもしれませんし、画像の大きさ・文字の色等、様々な箇所で改善ができるはずです。

更にマッチングサービスであれば、マッチングのアルゴリズムも最適化をしていく必要があります。
一部の利用者にオファーが偏っていないか、利用者はマッチングに満足しているか、やる気のないユーザーとマッチングさせられて失望しているユーザーがいないか、等を数字から確認し、紹介やレコメンドのアルゴリズムを更新していかなければなりません。

なおこれら以外でも、単純にiOSやandroidのバージョンアップへ対応していく必要があります。
『サービスを運営する』ということは、これら更新作業を行うことに他なりません。
利用者に良い体験を与えるためにも、必ず行っていきましょう。


マッチングサービスを運営するには?

『マッチングサービス』は、今大変需要が高まり、急成長している分野です。
ただし、その運営は決して簡単ではありません。

TodoONadaでは、マッチングサービスを低コストに始める方法や、サービスで決めないといけないこと・運用方法等について本ブログでご紹介しています。
各記事をご拝読いただければ幸いです。

また本記事でご紹介した内容を含め、各形態でのマッチングサービスを低コストで開発したいなら『マッチングワン』がおすすめです。
『マッチングサービスを開発したいけれど、あまりコストは掛けられない』『必要な機能をしっかり揃えたい』という方におすすめなパッケージとなりますので、ぜひ一度ご相談ください。

 

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